大人になってからでも遅くない!歯列矯正を始めるか迷っている方へ
お子様は、顎の成長段階にあるため、その力をうまく利用するためにも、早期の治療が望ましいとされています。
一方で、顎が成長しきった大人の方の場合、治療開始が早いか遅いかは、治療結果にほとんど影響しません。基本的に、矯正治療は何歳からでも受けられます。
“気になったとき”が1番の始めどきと言えるでしょう。
気になったならば、できるだけ早くにご相談を
先述の通り、矯正治療は何歳からでも受けられます。ただ、気になったときにすぐ治療を受けるのと、何年も迷った末に治療を受けるのとでは、大きな違いがあります。
それは、早くに治療を行うことで、「きれいな歯並びで過ごせる時間が長くなる」ということです。
きれいな歯並びで気持ちよく毎日を過ごせること、歯磨きのしやすい歯並びで虫歯・歯周病を予防できること――。この期間は、長ければ長いほど、こころに、身体に嬉しいものです。
歯並びが気になったときには、まずは一度ご相談ください。どんな矯正方法があるのか、どれくらいの費用がかかるのか、患者様お一人お一人に丁寧にご説明いたします。
大人になって行う歯列矯正のメリット
お口元の見た目が良くなる
歯並びがきれいになることで、お口元の印象がグッと良くなります。特にお口元の見た目にコンプレックスを抱えていた方には、大げさではなく、世界が変わったように感じていただけます。
「口元を気にせず話せる・笑えるようになった」「積極的に行動できるようになった」というお声も、患者様から頂戴しております。
虫歯・歯周病のリスクを下げられる
まず、食べ物が詰まりにくくなります。加えて、ご自宅でのセルフケアでしっかり汚れを落とせるようになります。噛み合わせを考慮した矯正治療であれば、歯・歯茎への負担も少なくなります。
こういった要素が重なることで、虫歯や歯周病のリスクを下げられます。
小児矯正よりもゴールが見えやすい
顎や身体の成長、生え替わりといった不確定要素が多い小児矯正と比べると、大人になってから行う歯列矯正は、治療のゴールが見えやすくなります。どれくらいの期間の治療で、どれくらい歯並びが改善するかを予め知ることで、モチベーションも高まります。
胃腸への負担を軽減できる
前歯で食べ物を噛み切り、奥歯ですり潰すという、お口本来の食べる機能の正常化により、胃腸の負担が軽減されます。
顎関節・全身のバランスが整う
特に噛み合わせ不良によって顎関節のバランス、全身のバランスが乱れていた方は、その改善が期待できます。
デメリットも知っておきましょう
装置によっては治療中に口元の見た目を損なう
ブラケットとワイヤーを使ったもっとも一般的な「ワイヤー矯正」の場合、装置はかなり目立ってしまいます。
治療中の見た目にもこだわりたいという方は、インビザラインなどのマウスピース矯正や、ブラケットとワイヤーを歯の裏側に取り付ける裏側矯正がおすすめです。
痛み・違和感
装置を装着した直後、交換・調整した直後は、数日のあいだ痛みや違和感が生じることがあります。
個人差はありますが、コンピュータシミュレーションによって設計され、歯を効率的に動かすインビザラインの方が、ワイヤー矯正よりも痛み・違和感が抑えられます。
治療期間中の虫歯・歯周病リスク
装置をお口の中に取り付ける以上、それまでより虫歯・歯周病のリスクが高まります。
ただ、「矯正中はしっかりとセルフケアしなければならない」という意識は多くの患者様が持ってくださいますので、丁寧にセルフケアを行い、通院時にクリーニングを受ければ、それほど心配する必要はありません。
特にインビザラインの場合は、外してセルフケアができるため、ワイヤー矯正より虫歯・歯周病リスクは抑えられると言えるでしょう。
後戻りのリスク
どんな矯正方法にも、後戻りのリスクが存在します。治療終了後の保定期間にしっかりと保定に取り組むことで、そのリスクを下げましょう。
保定期間の終了後も、後戻りの有無のチェックのため、定期的にメインテナンスを受けることをおすすめします。
大人の矯正でおすすめのインビザラインで見た目問題を解決 !
大人の方が矯正治療を躊躇われるケースで、もっとも多い心配事が、「治療中の見た目の問題」です。
インビザラインは、この問題を、ほとんど完璧に解消してくれます。喋ったり笑ったりしたときにお口の中が見えても、装置はほとんど目立ちません。また、患者様ご自身が「目立たないから安心して喋られる・笑える」とお感じになって、口元の見た目を気にせずこれまで通りの生活を送ることができるのも、大きなメリットです。インビザラインは、治療中から、患者様に「安心」をもたらしてくれます。
見た目が気になって矯正治療に踏み切れないという方は、ぜひ一度、インビザラインをご検討ください。
大人の歯列矯正Q&A
大人は何歳まで歯列矯正が可能なのでしょうか?
基本的に、何歳になっても受けていただけます。
実際に、80代の方が矯正治療を受けられたケースも存在します。それ以上となりますと、そもそも歯が残っている方が多くないため統計はありませんが、理論上は、何歳でも可能です。
患者様が“気になったとき”に早くにご相談くださることで、長く、きれいな歯並びで気持ちよくお過ごしいただけます。
大人の矯正治療期間はだいたいどのぐらいですか?
全体矯正の場合は、装置の種類にかかわらず、2~3年とお考えください。
部分矯正の場合は、3~6か月程度です。
また、矯正装置を使ったものではありませんが、セラミッククラウンやラミネートべニアで歯の形・色を整える治療であれば、さらに短い期間での治療が可能です。
歯列矯正をしようか悩んでいます。仕事が忙しいのでできるだけ通院回数を減らしたいのですが、可能なのでしょうか?
はい、可能です。ワイヤー矯正であれば3週間~1か月に1回程度の通院が必要になりますが、インビザラインであれば1~3か月に1回程度の通院で治療が可能です。
ワイヤー矯正とインビザラインは、そもそもの治療システムが異なるため、通院回数が少ないからといって、治療の質に差が生じるということはございません。