咬合治療とは
「歯並び」と「噛み合わせ」は別の問題として捉えなければなりません。
歯並びがきれいでも、上下の歯がきちんと咬み合っていなければ、“咬み合わせが悪い”ということになります。
咬み合わせの悪さは、咀嚼の力やその効率、顎関節、全身への悪影響を引き起こす可能性があります。
咬合治療により咬み合わせを改善し、お口と身体の機能の正常化に努めましょう。咬み合わせは、矯正治療、補綴治療、スプリント療法での改善・症状の緩和が可能です。
咬み合わせの乱れは全身の健康に影響する可能性も!?
上下の歯がうまく咬み合っていないわけですから、咀嚼がうまくできなくなります。ただ、特に歯や歯ぐきが健康な方にとって、“咀嚼がうまくできていない”ことを自覚するのは困難です。無意識にやわらかいものばかり食べたり、噛まずに飲み込んでしまう癖がつきます。こうなると、胃腸などの消化器官に過度の負担をかけることになります。
また、咬み合わせの乱れが顎関節のバランスの乱れにつながり、そこから肩こり、腰痛などへと波及することも少なくありません。頭痛を訴える方もいらっしゃいます。
このように、咬み合わせの影響は、口腔内に留まらず、全身に広がる可能性をはらんでいます。
咬み合わせ異常によって起こるトラブル
歯ぎしりや食いしばり
咬み合わせの乱れによって顎関節に負担がかかり、歯ぎしりや食いしばりを引き起こすことがあります。
顎関節症
咬み合わせの乱れによって、顎の負担に左右差が生じたり、筋肉に緊張を強いたりして、顎関節症を招くことがあります。
歯根破折
一部の歯が偏った力を受けることにより、歯根破折を起こすことがあります。
頭痛や肩こりが起こる
咬み合わせの乱れが、顎、首、肩、腰へと波及し、各部位で症状を引き起こすことがあります。頭痛を訴える方もおられます。
虫歯や歯周病になりやすくなる
偏った力により歯にヒビが入り、そこに細菌が侵入・繁殖することで虫歯リスクが高まります。また、同様に偏った力がかかった歯肉は損傷を受け、顎の骨が溶ける歯周病を引き起こします。
当院で行う咬合治療
矯正治療
マウスピース(インビザライン)矯正によって、咬み合わせを考慮した歯列へと誘導します。
補綴治療
セラミック修復物や入れ歯の調整、インプラントの使用などで咬み合わせを改善することが可能です。
スプリント療法
マウスピースを使用し、咬み合わせの乱れに伴う歯ぎしりや食いしばり、顎関節症の症状を緩和します。